アメリカ 旅行(南部~東海岸/ミシシッピ) April, 30, 2019

  1. ローワンオーク(Rowan Oak)
  2. ミシシッピ州議事堂(Mississippi State Capitol)

 

1.ローワンオーク(Rowan Oak)

最初の観光地は、アメリカの偉大な作家ウィリアム・フォークナーが生涯の大半を過ごした自宅です。その名の通り、オークに囲まれた敷地にあります。周辺は、ミシシッピ大学や閑静な住宅街です。

1840年、この土地にアイルランド系移植者が古代ギリシャ復興建築様式の邸宅を建築し居住しましたが、空き家になった後、1930年にウィリアムが家を購入しました。"The Bailey Place"として知られていましたが、平和と安全の象徴であるローワンツリーにちなんで、彼は"Rowan Oak"と名づけ代えました。ウィリアムはローワンオークやその土地柄に魅了され、そこは彼の現実と想像の世界となりました。彼の書物は、インディアン、逃亡奴隷、身の回りの人等によってインスパイアーされ、それに近代派と保守派に引き裂かれた南部の時代の彼自身の記憶が織り交ぜられています。ローワンオークで執筆された多くの本がピューリッツァー賞や全米図書賞を受賞し、1949年には彼自身がアメリカ現代小説に対して強力かつ独創的な貢献をした人物として、ノーベル文学賞を受賞しました。偉大な業績を残した神聖な場所を訪問する事ができ幸甚です。

 

現地情報:https://www.rowanoak.com/ 入場料は12歳以上5ドル/人 月曜日休み    

駐車場入り口には目立たない看板があり、狭く舗装されていない林道に侵入します。頑張って10台入れるかどうかの駐車場でした。正午に到着し、車は1台停まっている状況でした。

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自然いっぱいの駐車場

駐車場から1分ほど歩いて白い2階建ての家が木々の間に見えました。家の中に入ると、お姉さんに学生かと聞かれましたが、違うので入場料を支払い、見学しました。ミシシッピ大学生だと無料になるようです。というのも、この敷地と家は、ウィリアムの娘ジルによって、1972年ミシシッピ大学に寄付されており、現在は大学に管理されているのです。

屋内では、書斎、図書室、応接室、ダイニング、キッチン、寝室等を見ることができます。書斎の壁には、W受賞(ピューリッツァー賞と全米図書賞)した「A Fable(寓話)」のアウトラインが彼の自筆で書かれており、彼が今でもその部屋に生きているように感じられ興奮しました。応接室には日本人形らしきものが飾られていました。彼は、戦後長野を訪問しているので、所持していても不思議ではないですが、お客様を通す部屋に飾られていたので、日本人ながら懐かしく嬉しかったです。また、音楽部屋や絵画部屋も備えており、芸術を嗜んでいた事が窺えます。

屋外では、庭や燻製所、召使宿舎、馬小屋等の建物外見を見学できます。自然に囲まれてほのぼのしていますが、蛇が出現したので気を抜かないほうが良いです。

観光時間は1ー2時間程度でした。カメラ禁止マークがあったので、手前の石碑だけ

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オクスフォードから二時間程ドライブして、ミシシッピ州都ジャクソンに向かうハイウェイの途中で遅めのランチをしました。何となく、とりマークに引き寄せらて入った店ZAXBY'Sは、南部中心に展開しているお店でした。南部料理代表格は、やはりディープフライドチキンです。フライドチキンとZAXBY'SサラダのZALADを頂きました。ファストフード店の部類だと思いますが、サラダ系メニューが充実していてヘルシーだと感じました。地域限定の店なので、店舗が全土に拡大すると良いです。

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とりマーク

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Zaladセットとフライドチキンセット

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ZAXBY'Sがある州はイケてる

ジャクソンはビックスバーグへの中継地点の宿場だったので、特に観光予定はしておりませんでしたが、1時間余裕があったので中心部へ行きました。ジャクソンに議事堂(Capitol)は旧と現の二つあり、ジャクソンで最も古い建築物であり歴史的な決定(連邦議会離脱等)が成されてきた旧Capitolに行きたかったのですが、グーグル目的地設定を間違えて現議事堂に到着しました。

 

2.ミシシッピ州議事堂(Mississippi State Capitol)

現行の州議事堂は、1901-1903に掛けて元州刑務所址に建設されました。建築様式は、当時流行していたBeaux Arts Styleで、とても豪華なスタイルです。

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ミシシッピ州議事堂 外観

現地情報:https://www.legislature.ms.gov/Pages/History.aspx

入場料:無料 土日休み ガイド付きツアーもあり

敷地内の駐車場は無料ですが、職員用駐車場が多いのでブロックに注意してビジター用に駐車します。正面から入場すると、受付の女性にセルフツアーと言えば、説明書を頂けます。意外に日本語バージョンもありました。Capitolバッジもおまけで頂きました。まずは、エレベーターで最上階4Fまで行きます。エレベーターも古い造りで、遅いですが味があります。訪問者は議場(上院会議場は東側、下院会議場は西側)を4Fから見学できます。壁には大理石を使用し、机には彫刻が施されている等の芸術的な内装で、特に天井のステンドグラスが美しいです。このような場所なら、議員も誇りに感じて、モティベーションが上がり居眠りなんてできないかも!?

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ミシシッピ州議事堂 下院会議場

その他、階段や円形広場等が力強く美しいデザインで見所満載でした。また、地下には子供たちの絵画が展示されていましたが、共通して自由や人権を訴えるような絵だったので、そういう課題で描いたのだと思います。かなり、政治的な絵であり、子供たちも絵を通して政治に参加しているのだと感心しました。

見落としていたのですが、屋外に自由の鐘レプリカが置かれているようです。1950年に合衆国財務省から各州と準州に展示するよう渡された55個レプリカの一つです。その他、WWⅠで使用されたドイツ製大砲や戦艦ミシシッピ号の船首についていた船首像等も置かれているとパンフに書いてあります。ご関心ある方は、訪問時に見落とさないで頂ければ幸いです。

 

ジャクソンも観光施設がたくさんあり魅力的な街です。先に述べた旧議事堂や博物館レベルの調度品を有する知事公邸に訪問できなかったことは心残りです。また機会があれば訪れたいです。

 

以上、ミシシッピのオクスフォードとジャクソン観光でした。明日は、ビックスバーグ、ハティーズバーグを観光し、ニューオリンズへ向かいます。