アメリカ 旅行(南部~東海岸/ミシシッピ) May, 1, 2019

  1. ビックスバーグ
  2. コカコーラ博物館
  3. ミシシッピ陸軍博物館
  4. ケイジャン料理

 南部で愛されているというファストフード、「ワッフルハウス」で朝食を頂き、本日の長距離ドライブ(Jackson-Vicksburg-Hattiesburg-New Orleans)も頑張ります。周囲には、他にも多くのファストフード店がありましたが、ジャクソンではワッフルハウスが一番人気でしたよ。モーニング推しは、オールスターというパワー系セット(飲み物は追加料金)。デザートとしてサーブされたワッフルは、意外に軽めであっさりしていたので、完食できました。

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一押しメニュー オールスター

 

 

1.ビックスバーグ(Vicksburg National Military Park) 

 南北戦争当時、ミシシッピ川は南軍にとってのライフラインでした。北軍は、テキサス、アーカンザスルイジアナからの食料供給や軍隊補給を受けている南軍のライフラインミシシッピ川)を切断することで、南軍の戦争継続能力喪失を意図します。ミシシッピ川を切断しようとする際、ビックスバーグはどうしても攻略しなければならない要塞でした。そこにはミシシッピ川に面した高い崖の上にあり、川を一望でき、通過している船は全て丸見えのため、もし敵軍の船があれば漏れなく攻撃できます。また、沼地やバイユーに囲まれているため、陸上から攻めることも困難であり、自然の難攻不落要塞といえる地形です。南軍もこの土地の重要性を強く認識していたため、砲台を築く等要塞を強化します。そのため、北軍は攻略に苦戦し、ビックスバーグ方面作戦開始から陥落まで約10ヶ月(Oct. 1862-Jul. 1863)掛かりました。この陥落に続いて、ポートハドソンが陥落すると北軍は完全にミシシッピ川を掌握し、南軍は二つに分割されてしまいました。結果、戦局は大きく傾き、1865年の北軍勝利に繋がる戦いと評されています。

 私は、自然を利用した難攻不落要塞をぜひこの目で確かめたいと思い、訪問しました。

 

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ビックスバーグ国立軍事公園

現地情報:https://www.nps.gov/vick/index.htm  20ドル/車1台

 ジャクソンから30分程ドライブして、ビックスバーグに到着しました。駐車場に入る時に、入場料を支払います。駐車場のすぐ側にビジターセンターがあり、ここでビックスバーグでの戦いを展示物やシアターで勉強します。展示物は一部屋にまとめられており、ボリュームは小さいですが、当時の兵隊や市民の様子を表現した蝋人形が多く展示されており、臨場感がありました。シアターは、客の様子を見て適当に始めているようでした。シアター案内がスタッフの口頭で知らされるので、展示物やお土産を見ていれば始まると思います。 上映時間は20分くらい。当時の兵隊や市民目線が再現されており、分かりやすいです。


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ビジターセンター 包囲戦での南軍兵士

 

 ビジターセンターの後は、駐車場入り口正面のゲートから、戦場跡をドライブで周ります。観光ポイント(砲台跡や合戦した場所等)が約15個、記念碑が約25個、それに加えてカイロ博物館があり、全てじっくり見ていたら半日~一日かかるのではないかと思います。

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ビジターセンター向かいのドライブコース入り口

 

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上:砲台 左下:記念塔 中下:イリノイメモリアル 右下:グラント指揮所エリア

 グラントは、南北戦争通して活躍して昇進を重ねますが、特にビックスバーグ攻略作戦での優れた指揮能力をリンカーンに認められ、翌年には北軍総司令官に任命されます。公園には上写真の右下のように彼が指揮した跡地も保存されており、50ドル札と景色を合わせて見れば、当時彼が指揮していた様子を想像できますよ。

 ドライブコース半分に差し掛かったあたりに、U.S.S.カイロ博物館があります。U.S.S.カイロは北軍の河川用砲艦であり、南北戦争中はミシシッピ川流域戦で活躍しましたが、機雷掃海中に南軍の義勇兵によって起爆され沈没しました。1956年に発見され、現在はビックスバーグで保管されています。船は屋外に展示されていて、船の甲板?も歩けるようになっています。また、右側に小さな博物館も併設されています。

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U.S.S. カイロ

 カイロ博物館の先のフォートヒルからは、ミシシッピ川を間近で一望できました。これなら、こそこそ通過してもばれてしまいますね。両軍がこの地を巡って激しい争いをしたのも納得です。

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フォートヒルから

 

2.コカコーラ博物館

 ビックスバーグの中心街は、レンガ造りの建物で歴史的市街地(Historic Downtown)とされています。その一角に、コカコーラ博物館(ビーデンハーデン キャンディー カンパニー)があります。コカコーラ自体の発祥はアトランタですが、このお店は瓶詰めコカコーラの発祥の地です。当初の販売形式は、ソーダファウンテンからのコカコーラ提供だったため、お店に行かなければ飲めませんでした。コカコーラの人気が博し需要が高まる中、ビーデンハーデン キャンディー カンパニーの店主は、飲みたい時にいつでも飲めるように瓶詰めコカコーラを開発しました。これによって、遠隔地の人まで商品が届けられるようになり、コカコーラは拡大しました。瓶詰めによっ、てコカコーラが世界に羽ばたいたといっても過言ではないのです。私は、コカコーラ(ゼロ)の愛飲者なので、ぜひ訪問したいと思っていました。

 

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ビックスバーグ コカコーラ博物館

 現地情報:https://www.visitvicksburg.com/biedenharn-coca-cola-museum-(1890)

 見学料金:3.5ドル/人

 入り口すぐのカウンターのスタッフに入場料を支払い、建築物1階部分を一周見学します。30分程度で見られました。店内は、1890年代のディスプレイでタイムスリップしたようです。特にレジスターが素敵です。

 最後に、受付で瓶詰めコカコーラを購入、いつもよりまろやかで美味しく感じました。缶よりビンのコーラの方が美味しい説は昔から有名ですね。

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Biedenharn Candy Company

 次は、ビックスバーグから145マイル(約235km)ドライブしてハーティスバーグへ向かいます。途中、ハイウェイで交通事故発生のため大渋滞になっていたので迂回経路で下道を走りました。下道は何もない草原を駆け抜けるだけで、たまに謎の大きな芸術作品のようなものがあったりしました。休憩スペースは見当たりませんでした。長距離下道を走る事があれば、お手洗いは先に済ませた方が良いです。

 

3.ミシシッピ陸軍博物館 

  ミシシッピ陸軍キャンプは、独立戦争で活躍した政治家・軍人であるIsaac Shelbyにちなんでシェルビーとも呼ばれ、ミシシッピ軍の歴史200年に係る展示品を所有しています。戦時中は、ここで徴兵人員が戦地に行く前の訓練をしていました。

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Isaac Shelby

現地情報:https://armedforcesmuseum.us/  日曜日休み  無料

 博物館は陸軍キャンプ敷地内にあるので、まずはキャンプの守衛に博物館見学の旨を伝えて、身分証を見せ通過します。ミリタリー敷地内は、外に比べて制限速度が低く設定されている事が多いため速度に注意します。博物館は1Fだけですが、独立戦争~現在に至る戦争まで展示されていて、丁寧に見学すると1-2時間掛かります。屋外には、退役した戦車、ヘリコプター、大砲が豊富に展示されています。屋外展示は特に時間制限がないので、時間に余裕が無いときは屋内展示を優先しましょう。 

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ミシシッピ陸軍博物館

  WWⅠの展示コーナーは塹壕を模していて、当時使用された武器等が展示されていました。塹壕の中での近接戦では、トレンチナイフ(塹壕小刀)を使用します(左上)。また、ドイツ毒ガス攻撃の後に、英軍がカナリアを使って毒を探知していました(右上)。第二次世界大戦では、アメリカ女性軍人が誕生しました(左下)。お腹が空っぽのヘリコプター(右下)。

 また、第二次世界大戦中は、パープルハート部隊として有名な442連隊の日系アメリカ人が、キャンプ・シェルビーで訓練している写真の展示もありました。この地で訓練した後に、ヨーロッパ激戦地へ赴いたのです。

 

4.ケイジャン料理

 翌日はニューオリンズ観光のため、ルイジアナへ向けドライブします。ニューオリンズ中心部に近付くほど、反対車線は車が増えていき帰宅ラッシュ時間で大渋滞でした。 ルイジアナといえばケイジャン料理!私は、週1ペースで食べている程のケイジャン料理好きで、本場がとっても楽しみでした。早速、ニューオリンズ到着後に夕食で頂きます。このお店は、カウンターで量り売りされています。店内には、食べるスペースもあります。ザリガニが採れるシーズンになると、本場ケイジャンでは冷凍ではなく新鮮なザリガニを食べられます。初めての新鮮なザリガニは、身がプリプリ、臭いもなく非常に美味しかったです。 味付けはとてもあっさりしていて、辛味がありました。地元の方もお買い物に来ていて、大人気のお店でした。

 

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ザリガニ、えび、ソーセージ、サラダ

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以上、ビックスバーグとハティーズバーグの観光でした。明日は、ニューオリンズ一日観光です。