アメリカ旅行・自然 2019秋 イエローストーン国立公園~コーディ
イエロースローン2日目
③ノリス(Norris)
ここは、園内でも地熱現象が一番活発といわれる場所です。
④マンモスホットスプリングス(Mammoth Hot Springs)
公園のヘッドクオーターがあり、飲食店や宿泊施設が充実しています。トルコのパムッカレのようなテラスがあり、他のポイントとは異なった景色が楽しめます。
⑤タワールーズベルト(Tower Roosevelt)
落差40メートルの滝があります。
⑥キャニオン(Grand Canyon)
イエローストーンリバーが長い時をかけて作った渓谷です。侵食された岩肌は黄色であり、ここからイエローストーンと名付けられました。渓谷沿いにノースリムドライブと対岸にサウスリムドライブがあります。今回はノースリムドライブに行きました。
ノースリムドライブ入口最初の駐車場から、ローワーフォールの側までいける遊歩道がありますが、かなりの高低差があります。ちなみに、アッパーフォールが上流にありますが、そちらは侵入禁止となっていて行けませんでした。
次の目的地コーディへ向かうため、最寄りの東ゲートに向かいました。突然、雪が降り出し、9月3週目なのにあたりは一瞬で真っ白になりました。おそらく初雪です。久々に雪景色を見て、僅かに興奮するも、冬用タイヤではないので安全走行しました。
標高の高い場所だけ雪が降っているようで、少し低い場所に移動すれば降雪していなかったため安心して走行していると、東ゲート手前で謎の大渋滞。今度は動物の気配もなく、僅かながら前進する車がいたり、突然引き返す車もいたり…。なんと、東ゲートより先が山間部で積雪しているため、四駆車でなければ進めないという。多くの車が停滞していたのは、車チェックする人が1人で前から順々に車が四駆かどうか調べているという…何と非効率的な。お知らせだけでも先にしてくれれば、無駄に待たずに引き返せる車もたくさんいたのに。残念ながら、私のレンタカーは四駆ではなかったため、迂回することに。といっても迂回経路は、北東ゲートだけで、更に北にあるから最悪そこでも出られなくて車中泊になるかもしれない恐れが。とりあえず、いざという時の為にガソリン満タン・非常食購入し北東ゲートへ向かいました。幸い、ゲートは通過できて何とか目的地のコーディに到着できました。雪は、局所的に激しく降っていたようです。迂回によって3時間ほど余分にドライブする羽目になりましたが、グランドキャニオンの裏側の山をはじめ、美しい自然を見て楽しむ事ができ、何より無事に目的地へ到着でき何よりでした。
アメリカ旅行・自然 2019秋 ラスベガス~イエローストーン国立公園
今回の旅の出発地点は、航空券やレンタカーの料金や周遊の起点としての利便性から、ラスベガスとしました。空港からレンタカーセンターまではシャトルバス(無料)がでています。州によってレンタカー保険に強制的に入らなければならない制度があるようで、現地で保険代14日分を請求され、予期せぬ出費でした。
初日は、一気にイエローストーン付近までドライブしましたが、ラスベガスを出発し、街をぬけるとひたすら砂漠が続きました。たまに、ドライブイン等がありますが、砂漠に点在するオアシスのようです。アメリカ東部とは全く異なる風景で非常に新鮮でした。ユタ州に入ると、急にパトカーが増えた気がしました。捕まっている車は、トランクを開けられていたので、荷物検査が厳しいかもしれません。
夜にソルトレクシティーまで到達し、偶然立ち寄ったハンバーガーショップ、ユタ州のご当地バーガー店でした。ソルトレイクシティーは、全米でもかなり治安が良い街。ゴミもなく、静かで非常に美しい街です。
宿はアイダホ州ダウニーのモーテルです。隣の24時間営業ガソリンスタンドが経営しているので、遅いチェックインでも対応して頂けました。
★グランドティートン国立公園(Grand Teton National Park) www.nps.gov
翌朝は早朝出発してワイオミング州に向かいます。まずは、山と水が美しいグランドティートン国立公園。早朝の方が、風がおさまっていて、水面が山を反射して鏡のようにきれいに写真が撮れます。おすすめはスネークリバーポイントです。
スネークリバーポイントはフリーで見られます。公園のビジターセンターからジェニー湖方面へ向かう途中にゲートがあり、入場料(35ドル/車 2019.9時点)を支払います。
ジェニー湖には、10分程度の散歩コースがあります。また、ボート等は人気で、ちょっとした行列ができていました。国立公園内には、宿泊施設もあり、宿泊者用に生活品や食品を揃えた雑貨店や飲食店もあります。お惣菜を購入して湖畔でピクニックもできます。
自然を大満喫できる公園です。200マイルトレイル等のアクティヴェーションもあるので、時間があれば挑戦したかったです。観光客の服装は長袖長ズボンのアウトドアスタイルでした。
グランドティートンとイエローストーンは隣接しています。ゲート間は30分程度です。
★イエローストーン国立公園(Yellow Stone National Park)
南ゲートで入場料(35ドル/車 2019.9時点)を支払います。ここでは完全にスマホが圏外になってしまい、久しぶりに紙地図を見ながらドライブしました。山間部では、AT&TよりVERIZONの方がカバー率が高いようです。
①オールドフェイスフル(Old Faithful)
まずは、世界で最も有名な間欠泉スポットへ向かいました。公園内には他にも多数の間欠泉が存在し、噴出時間が予測されていますが、それが当たるかは困難です。しかし、オールドフェイスフルは一定間隔で噴出し、高確率で予測がヒットするため、その名称に忠実(フェイスフル)という意味を含んでいます。だいたい1~2時間間隔で噴出しています。私が到着した時は、噴出したばかりで、次の噴出まで長時間待たねばなりませんでしたが、間欠泉の周囲には魅力的なトレイルが伸びており、それを楽しむとだいたい次の間欠泉に丁度よいタイミングで戻れます。
いよいよ間欠泉噴出時間。ビジターセンターの前の観覧席は超満員で、背伸びしないと見られないような状態になります。トレイルから十分見られるポイントはあり、私はトレイル途中から見ました。大迫力です。
①グランド プリマスティック スプリング(Grand Primastic Spring)
イエローストーンの写真といえばここが有名で、多くの日本人は何かしら見た記憶があるだろうスポットです。かなりの期待をもって行きましたが、当時は風があったり環境が整っておらず湯気だらけで、カラフル具合がよく分かりませんでした。やはり、早朝がおすすめなようです。
陽も落ちてきたので、今夜の宿があるウェストイエローストーンまで向かいます。そこで、大渋滞にはまりました。私は、観光客の帰宅ラッシュかと思っていましたが、実はアメリカンバイソン群れの道路横断が原因でした。辺りが暗くなると動物の道路横断が激しくなり、私も走行中に巨大トナカイが飛び出してきて危うくひきところでした。草食動物は夜に視界が悪くなるため、道路への飛び出し確立が高くなります。夜の走行は、より注意が必要です。日中にも野生動物を見る機会はたくさんあります。しかし、近付きすぎて襲われる人もいるので、狼や熊からは最低100ヤード(91メートル)、その他の動物からは最低25ヤード(23メートル)離れるように指示されています。
本日の宿は、ウェストイエローストーン。公園の西ゲートからすぐにあり、イエローストーン観光拠点としてお勧めです。
アメリカ旅行・自然 2019秋
二度目のアメリカメインランド旅のテーマは自然・西部開拓時代の跡です。西部山間の国立公園を中心に周遊しました。旅行情報詳細は次回以降をご覧ください。
《訪問場所》
1.ワイオミング州
- イエローストーン国立公園(Yellow Stone National Park)
- コーディ(Cody)
- デビルタワー国立公園(Devils Tower National Monument)
- ララミー(Laramie)
2.モンタナ州
- カスター戦場跡(Custer Battlefield)
3.サウスダコタ州
- デッドウッド(Dead Wood)
- バッドランズ(Badlands)
- マウントラッシュモア(Mount Rushmore)
4.ニューメキシコ州
5.コロラド州
- メサヴェルデ(Mesaverde)
6.アリゾナ州
- グランドキャニオン国立公園(Grand Cayon National Park)
- アンテロープ(Antelope)
7.ユタ州
8.ネバダ州
- モブ博物館(The Mob Museum)
アメリカ 旅行(南部~東海岸/ニューヨーク) May, 13-14, 2019
-
グランドゼロ
- メトロポリタン美術館
マンハッタン観光は、地下鉄が便利です。1階の乗車あたり、使いきりの切符なら3ドル、メトロカード(初期費用10ドル、うち手数料1ドル)なら2.75ドルです。
1、グランドゼロ(Ground Zero)
2001年9月11日のアルカイダによる同時多発テロによって、自爆突撃されたワールドトレードセンターのメモリアルパークです。2つの噴水があり、犠牲者の名前が刻まれています。すぐ側に911メモリアル博物館がありましたが、大混雑していました。
すぐ隣には、新しいワールドトレードセンターが!高すぎて雲に隠れています。
ランチは、ニューヨーク発のバーガースタンド「Shake Shack」で頂きました。クオリティーの高いバーガーといわれています。たしかに、バンズが艶々していて、野菜も生き生きとし、パテも牛肉の味で質の高いハンバーガーです(お値段も高め)。
2、メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)
世界最大規模の美術館として有名です。そのコレクションの幅が極めて広く、古今東西問わずあらゆる時代、地域、文明、技法による作品を収集しています。
現地情報:https://www.metmuseum.org/ 25ドル/大人
正午あたりに現地へ到着したところ、行列ができていました。30分程並んだあと、セキュリティチェックを受け入場できました。カウンターに列ができていましたが、入場券は自動販売機ですぐに購入できました。古代美術品から近代アートまで、所蔵量が半端無いので、1日あっても足らないほどです。世界中の美術品が集結しています。
最終日は、宿泊地(マンハッタン)からJFK(ジョン・エフ・ケネディ空港)までUberで向かう予定でしたが、平日の朝は相場が1.5倍程になるのです。予定では30ドル程度だったのですが、通勤時間帯のため60ドル近くまで乗車賃が高騰していたので、さすがにためらい、他の交通手段を検討。グーグルマップによれば地下鉄でもアクセス可能のため、チャレンジしました。マンハッタンから外に出て行く方向は混雑しておらず、意外にも快適に空港へ辿り着けました(1時間乗車、片道9ドル/人で財布も快適)。
アメリカ 旅行(南部~東海岸/フィラデルフィア) May, 12, 2019
1、イースタン州立刑務所(Eastern State Penitentiary)
1829から1971まで刑務所として運営されたこの施設は、囚人更正のための世界で先駆した近代刑務所です。放射状舎房の建築であり、この建築様式は世界中に影響を与えました。例えば、網走監獄も同様の建築様式です。また、シカゴの最大のギャング、アル・カポネや銀行強盗で有名なウィリー・サットンが収監されていた刑務所としても有名です。
現地情報:https://www.easternstate.org/入場料:14ドル/大人
フィラデルフィア市内の宿泊地から現地までは市バスでアクセスしました。バスは均一料金(2.5ドル/人)です。受付でチケットを購入すると、音声ガイド(英語)を受け取って敷地内に入場します。ざっくり観光する経路なら、35分程度ですが、じっくり観光(アルカポネ独房やシナゴーグ等)なら2時間必要です。
19世紀の近代刑務所には、2タイプ(ペンシルバニアシステム(完全独房)、ニューヨークシステム(日中仕事、夜は独房))ありました。この刑務所は前者でした。実際に運営すると、精神不安定、自暴、統合失調症の囚人が増えてしまったため、ペンシルバニアシステムは見直されることになりました。
現代のアメリカ刑務所についても議論するコーナーがありました。法律を犯した事があるか?という問いに対して、Noの矢印に進むと、「You are very unusual(稀な人)」というパネルが・・・。実際、アメリカでは刑事犯罪を犯す人が急増していて、刑務所に人が溢れている問題もありますよね。また、州によっては罪を犯してしまった人は選挙権を永久に剥奪される法律もあります。犯罪者の人権が無視されている気がして、出所しても再犯する恐れがあると思いました。犯罪者が急増している原因の一つは、現制度に問題が孕まれているからではないでしょうか。
2、フィラデルフィア美術館(Philadelphia Museum of Art)
全米有数の規模をもつ美術館です。 所蔵品は30万点を数え、古代から近代アートまであらゆる時代、地域、分野にわたっています。
現地情報:https://www.philamuseum.org/ 入館料20ドル/大人
イースタン州立刑務所から15分程歩いたところに美術館があります。非常に広い美術館なので、半日~1日観光になります。
フィラデルフィアからニューヨークまでは、チャイナタウン経由の高速バスを利用しました。鉄道の1/10くらいのコストしかかからず、とってもお得で大人気です。
フィラデルフィアのチャイナタウンは大規模です。ショウロンポウはどこにいっても間違いない美味しさです。
前日にオンラインで19時発のバスを予約しておきました。バスターミナルには、乗車1時間前に到着し、カウンターでオンライン購入した旨を伝え乗車券に交換してもらいました。到着時は殆ど人がいませんでしたが、40分前あたりから混雑し、30分前から外のバス乗車場所に列ができ始めます。20分前にバスが乗車場所に到着し、さらに列が伸びていきます。(座席指定されてないし)危ない予感がし、私も列に並びます。すぐに乗車できると思いきや、結局出発5分前まで外で待機です。列は明らかにバスに乗り切れないほどの人数でした。案の定、10人以上が19時発のバスに乗れませんでした(次の便は20時!)。私ものんびりしていたら逃すところでした。オンラインで予約していても、安心できません!高速バスを利用する場合は、余裕をもってバス停で待機する事が大事です。
以上、フィラデルフィア観光2日目でした。次回はニューヨーク観光です。
アメリカ 旅行(南部~東海岸/フィラデルフィア) May, 11, 2019
- 独立記念館ビジターセンター
- 米国憲法センター
- 独立記念館
- バーンズコレクション
1、独立記念館ビジターセンター(Independence Visitor Cebter)
独立記念館は世界文化遺産に登録されている建築物です。植民地時代は、州議事堂として使用されていました。独立戦争中に植民地下にあった13州がここに集り、アメリカ独立宣言が署名されたため、以来独立記念館と呼ばれています。戦後は、ここでアメリカ憲法が制定されました。アメリカ人にとっては、正にソウルの地であり、観光客で賑わっています。
現地情報:https://www.phlvisitorcenter.com/
独立記念館に入場するには、整理券が必要です。整理券はビジターセンターで取得できます(オンライン予約可能)。8:30から営業しています。私は9:00前にはビジターセンターに到着して列に並んで整理券を入手しましたが、12:20からのツアーでした。この時点で既に9時から12時の整理券が配布済みになっていたということです。ちなみに、12時にビジターセンターに立ち寄ったときは、本日の整理券配布は終了になっていました。予約なしで観光する場合は、朝一で整理券を受け取りに行く事をお勧めします。
2、米国憲法センター(National Constitution Center)
国内唯一の憲法の歴史に関する博物館です。
現地情報:https://constitutioncenter.org/ 14.5ドル/人
開館時間(10時)に入場すると、最初はシアターに案内されます。10分程経つとスタッフとスクリーンによるショウが始まります。米国憲法の発端から今日までの流れを学べます。ショウの後は展示コーナーを見学します。独立前から現在に至るまでの選挙権の歴史等、マルチメディアを使用して理解しやすい展示です。例えば、独立前は白人か否かは関係なく、選挙権の最低条件は地主でした。女性に選挙権が与えられたのは非常に遅く、1920年でした。その他、歴代大統領の政策内容が民主党及び共和党で比較して見られるメディアは非常に分かりやすくて、日本の選挙でも、ぜひ投入して欲しいと思いました。
3、独立記念館(Independence Hall)
現地情報:https://www.nps.gov/inde/index.htm
独立記念館の敷地に入るにはセキュリティチェックを受けます。建物左側に入り口があります(経路はビジターセンターの受付でも確認できます。)。敷地内はロープで囲われていますが、整理券がとれず諦めきれなかったのでしょうか…無理やりロープをまたいで侵入しようとする人々が多く、警備員によって阻止されていました。整理券の時間になるとスタッフが呼びかけをして集団ができるので、そこへ集合します。ツアー時間は約30分で、最初はスタッフによる説明、その後に独立記念館内2部屋を見学します。アメリカにとっての歴史的な第一歩が踏み出された場所は神聖でした。
ビジターセンターと独立記念館の間に「自由の鐘(Liberty Bell)」があります。小規模な博物館の中に展示されています。整理券なしで入場できますが、人気スポットのため行列ができていました。私は行列を諦めて、屋外からガラス越しに写真撮影しました。独立宣言へと導いた1776年7月8日に鐘は鳴らされました。
午後は、バーンサイドコレクションを観光します。市街観光も兼ねて、徒歩で30分程かけて向かいました。
4、バーンズコレクション(Banes Foundation)
美術研究者であったアルバート・C・バーンズが収集したフランス近代絵画2,500点以上が所蔵されています。
20世紀前半のアメリカでは、印象派の絵が低く評価されていたため、バーンズはコレクションを否定されたとして、2012年まで非公開でした。
現地情報:https://www.barnesfoundation.org/ 料金:25ドル/大人
約100年の非公開を乗り越えたギャラリーは、印象派画家の作品の宝庫でした。スマホでのアプリにより、作品をカメラに収めると説明文が見られます。日本語(グーグル翻訳だが・・・)でも閲覧できるので、理解度がアップします。宮殿のサロンのような雰囲気を楽しめます。じっくり鑑賞するなら半日必要です。
主な作品画家:ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソ、ルソー、ゴッホ、マネ、モネ、スーラ
フィラデルフィアは大都会のため、様々なジャンルの料理が楽しめます。
今回の旅行で三回目のインドカレーです。その他、ハワイでもインドカレーを食した事がありますが、全ての店でナンよりご飯の方が美味しかったです。ナンが大好物のため日本では50店舗以上のインドカレー屋でお食事しましたが、90%以上の店でナンはフカフカで美味しいです。しかし、アメリカのインドカレーのナンは、固くて小さく味なしです。逆に、ご飯はクミンが入れられていてるジャスミンライスのため美味しく頂けました。カレーを注文するとごはんはついてくるが、ナンはメニュー表になかったり・・・お店側もあまりナン推しではない雰囲気でした。
以上、フィラデルフィア観光1日目でした。次回もフィラデルフィア観光です。
アメリカ 旅行(南部~東海岸/ランカスター、ストラスバーグ) May, 10, 2019
- アーミッシュ・ファーム
- ストラスバーグ鉄道
ハリスバーグからランカスターまで向かう途中にハーシーチョコレートアミューズメントパークがあります。チョコレートワールドや多くのジェットコースターがあり、時間があれば行きたかった。街自体がチョコレート会社そのものに感じ、清潔で犯罪感が漂わない素敵な街でした。
ランカスターの街は、アーミッシュ(次項言及)が多く居住する地域として有名です。中心部には、セントラルマーケットというファーマーズマーケットがあり、曜日限定(2019/5/10時点で火、金、土)で開催しています。周辺の駐車場は有料(目安料金3ドル/30分)です。アーミッシュもここで農作物を販売しており、新鮮な野菜・果物が陳列されています(アーミッシュは農業に化学肥料や農薬を使用しない)。野菜類を購入したかったのですが、籠盛りで食べきれる量ではなかったので諦め、代わりにホームメイドスイーツらしきものを購入しました。あとで、博物館で知ったのですが、アーミッシュの伝統的なお菓子だったようです。見た目より優しい味でした。
1、アーミッシュ・ファームと家(The Amish Farm and House)
アーミッシュとは、ヨーロッパからアメリカ合衆国やカナダに移民した宗教集団を指します。彼らは移民当時の生活様式(アイデンティティを喪失しない近代技術以外は使用しない)を保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活をしています。教会はもたず、集い祈る際は各家で持ち回り、純粋な宗教儀式のみ(神の教えのみ)に徹しています。写真技術も認められていないため、彼らは写真を拒みます。アーミッシュの生活写真を撮影できる観光用の施設が数箇所設けられており、その中でもThe Amish Farm and Houseはアメリカにおける初めてのアーミッシュ観光施設です。建築物自体は1805年に建てられ、7代に亘ってアーミッシュの居住地とされてきましたが、1955年以降は観光施設となります。
現地情報:https://www.amishfarmandhouse.com/ ハウスツアー9.95ドル/人
バスでアーミッシュ居住区をドライブするツアーもあります。
ハウスツアーは1時間おきに催行されます(毎時45分スタート、9:45~)。ファームはチケットを購入した後に、セルフ観光します。私は、ハウスツアーまでに時間があったので、先にファーム観光しました。学校、家畜や鍛冶場等を見学できます。
ハウスツアーは、案内人が家の様子を説明してくれます。ツアー時間は概ね45分です。中世時代の暮らしを現代でどう営んでいくのかと、疑問を多く持ちます。聞き取れた範囲で、商用電源の代わりにガスや蓄電池を使用、情報収集は地方新聞のみ、服装は皆同じ質素なデザインです。女性はノーメイク、お洒落厳禁です。女性服装のワンピースは可愛らしいですが、上半身と下半身部分は針で接続されていてます(中世時代はボタンも貴重品!?)。
日本にいると、(ほぼ同一民族のため)違う文化を持った人々に遭遇する事は滅多にありませんでしたが、地球上には、確固たる信条を持って独自の暮らしをしている人々が多く存在していると実感できました。違う文化を受け入れにくい事はしばしばあるかもしれませんが、排除するのではなく、お互いを尊重しあって共存していける世の中が理想です。そのためには、自分のそれまでの常識を全て取り除き、他文化に触れる事が大切だと感じました。
ランカスターのアーミッシュハウスからストラスバーグ鉄道までは車で10分ほどです。この一帯はアーミッシュ住居が多く、道路を走行している馬車や住居(家の特徴:馬車が停車している、電線が通っていない、洗濯物が干されている等)を見ました。農作業している方も見かけましたが、電気機械を使用せず、馬を使った収穫作業をしていました。馬車なんて、まるで中世~近代映画を見ているようで感動したので写真に収めたかったのですが、現地の方が嫌に感じると思い断念しました。ちなみに、ウィキペディアでアーミッシュと調べると馬車の写真が掲載されていますので、気になる方はご覧ください。
ストラスバーグ鉄道の側のレストラン(Isaac's Restaurant)でランチをしました。レストラン内は、列車を利用したデザインになっていて素敵でした。
2、ストラスバーグ鉄道(Strasburg Rail Road)
アメリカの歴史は、鉄道なしでは語れない程、鉄道の発達と国の発展は緊密な関係です。独立後の国内交通網は、水路に頼るところが多く陸上は非常に貧弱で、移民は入植した土地外に出ることはないのが一般的でした。イギリスの影響で、蒸気機関車の運行が1830年~始まりますが、資源に恵まれるアメリカで大きな利益の上がる事業だと判明し、鉄道狂時代(鉄道熱)に突入し、1850年代には東海岸からミシシッピ川以東まで路線網ができあがりました。
南北戦争で鉄道の輸送力が軍隊の機動性に大きな影響をもたらします。鉄道破壊も主な戦略の一つになりました(同時に工兵も急速発達)。その後20世紀半ばまで鉄道が軍事輸送に決定的な役割を果たしました。WWⅡ後は自動車や航空機の台頭により鉄道の需要が徐々に減少し、現在は貨物輸送を中心として活動しています。
ストラスバーグでは、蒸気機関車を観光資源として活用しており、実際に乗車することもできます。また、併設された博物館では、アメリカ歴史で活躍してきた蒸気機関車が展示されています。
現地情報:https://www.strasburgrailroad.com/ 運賃:15.5~/人
蒸気機関車に観光乗車できるプラットホームの横に広い駐車場があります。乗車時間の20分前には現地に到着することをお勧めします(チケットカウンターで並ぶ可能性があるため)。私は、確実に乗車したかったので、前日にHPからオンライン予約しました。博物館の入場券とコンボもできて、1ドルくらいお得になります。現地到着後は、チケット売り場で予約確認メールを見せて切符を受領します。蒸気機関車は、乗車時間の約10分前に汽笛と鐘の音とともに姿を現します。
出発時間の5分前にはホームに到着して、各人乗車します。車両は、どれに乗っても良いというわけではなく、料金によって区別されています。私はコーチ席(スタンダード車両)で、上写真でいう奥側の車両(出発時には先頭側)に乗車しました。平日だったためか、座席にはかなり余裕がありました。往復9マイル(45分間)走行です。
山を望みながら、穏やかな農業地帯を走行します。
途中停車して、汽笛パフォーマンスをしてくれました。汽笛は走行中に適時鳴らされていますが、その停車ポイントは特別で、山に音が反射する山彦現象が起きるのです。そして、運転士は軽快な汽笛音を作り上げるため、山彦と合わせて汽笛同士で楽しく会話をしているようでした。汽笛の美しい音色にうっとりして、音を録音し忘れました。復路で録音を試みましたが、往路でしかパフォーマンスされませんでした。折り返しポイントでは、機関車が先頭から後方に機回しされます(客は乗車したまま待機)。
鉄子ではないですが蒸気機関車乗車で感動しました!おすすめアトラクションです。
プラットフォームがある敷地から道をはさんだところに鉄道博物館があります。広い館内には、所狭しと言うくらい機関車が展示されています。当時の街並みも再現されているコーナーがあり、その一角でNゲージが走っていました。傍らでリタイアおじいちゃんたちがNゲージ列車を製作してました。実家にもNゲージが走っているので、父がここに再就職できたらどれだけ幸せだろうかと思い懐かしく感じました。
ストラスバーグを出発し、次はフィラデルフィアへ向かいます。そして、市街でレンタカーを返却します。空港でのレンタカーショップはだいたい早朝から夜遅くまで営業していますが、街中のレンタカー屋はオフィス営業時間と同じケースが多いです。今回は、19時に閉店してしまうので、余裕を見て17時到着予定で出発しました。フィラデルフィアは大都市のため、車の交通量が多いとは分かっていました。帰宅時間と被りますが、中心部へ向かう方向だから大丈夫だろうと思っていたら、車社会の大都市は厳しい!大渋滞にはまりました。上りも下りも激しく渋滞しており、高層ビル群は目視できるのに、なかなか辿り着けません。さらに、ハイウェイを降りてからの市街走行が地獄で、シティホールの周りはトラップです。その後土日2日間滞在して交通量の様子を見ていましたが、金曜日(平日)は渋滞要注意です。何とか閉店30分前にはレンタカー屋に到着し返却できました。市街は車幅も狭く、返却場所の駐車場も狭く擦りそうになりました。レンタカーのスタッフに何でトラック選んだの?と聞かれたくらいですから、市街走行にはトラックはむかないようです。
トラックには10日間お世話になりましたが、なかなか餌代がかかる車体だと実感しました。アクセルを離すとすぐに減速します。でもアメ車運転は、良い経験となりました。
以上、ランカスター及びストラスバーグの旅でした。明日から2日間はフィラデルフィアです。