アメリカ 旅行(南部~東海岸/ニューオリンズ) May, 2, 2019

  1. 第二次世界大戦博物館
  2. 南北戦争博物館
  3. ブードゥー博物館

 

 ニューオリンズ中心部のホテルは駐車場付きでない事が多いため、6マイル(10km)程離れたモーテルに宿泊しました。ホテルから中心部までは、Uberで10~15ドル程度で行けました。

 

1.第二次世界大戦博物館(The National WWⅡ Museum)

 2000年にD-DAY(ノルマンディ上陸作戦開始日)博物館として開館し、第二次世界大戦の忘れられない体験を享受できます。f:id:USAKO6363:20190525154641p:plain

ルイジアナ メモリアル 展示館でチケット購入

現地情報:https://www.nationalww2museum.org/

料金:28ドル/大人(別料金 4Dシアター:7ドル/人 潜水艦体験:7ドル/人)

 とても規模が大きく、5館もあるので半日以上の観光になります。ニューオリンズでも人気の観光地のため、9:00ちょっと過ぎでもチケット売り場は5分くらいの列を成していました。朝一に行けば、それ程並ぶことはないと思いますが、心配な方はオンラインでチケット購入できます。

① ルイジアナ ・メモリアル 展示館

② 4Dシアター

③ 戦い1F:ヨーロッパ方面 2F:太平洋方面

④ 航空機展示、潜水艦(SS-306)体験

⑤ 戦時中の科学テクノロジー発展

 私は、アメリカは第二次世界大戦をどのように捉えているかという事と、世界の認識を確認したかったので、①③④を訪問しました。

① 戦前の状況から、参戦、技術革新、ノルマンディー上陸作戦について展示されています。

f:id:USAKO6363:20190525154555p:plain

日系アメリカ人キャンプの様子・証言ビデオ

f:id:USAKO6363:20190525161356p:plain

上:多くの米企業が戦争アイテムを製造 下:原始研究室

f:id:USAKO6363:20190525154130p:plain

D-Day 偽装

③ 連合国と枢軸国との対立と戦いの様相が分かりやすく展示されています。

f:id:USAKO6363:20190525155513p:plain

日本代表とアメリカ代表

④ たくさんの航空機が展示されています。

 f:id:USAKO6363:20190525162257p:plain

 

2.南北戦争博物館(Confederate Memorial Hall Civil War Museum)

 その名の通り、連合国(南軍)中心の遺品が展示されている博物館で、バージニアリッチモンドにある南北戦争博物館に次いで多くのコレクションを所蔵しています。ルイジアナで現存する博物館で最古の建物(1891)は、ヨーロッパのロマネスク様式にインスパイアされた「リチャードソニアン・ロマネスク」という様式で、19世紀に流行したアメリカンスタイルで重厚です。

 f:id:USAKO6363:20190525161925p:plain

現地情報:https://confederatemuseum.com/10ドル/大人 日・月休み

 第二次世界大戦博物館1号館の駐車場側から道路を挟んだところに位置しています。1891年に開館したので、内装は歴史観漂う木造です。1Fだけなので、30分-1時間目安で見られます。(地下にはお手洗い、スタッフ休憩所、謎の貸し出し衣装的なものがありました。)南軍士官には、優れた指揮能力を持っている指揮官が多く、私は彼らのファンであったりもします。その指揮官が召していた制服やアイテムが多数展示されており興奮しました。写真は一例ですが、その他リー将軍のフォークやジェファーソンデイビスの洋服も見られます。

f:id:USAKO6363:20190525164432p:plain

左:ブラクストン・ブラッグ 右:P.G.T. ボーリガード

 フレンチ・クオーター方面へ向かいます。歩いて15分程です。その途中にあるレストランでランチしました。ニューオリンズは港町であるため、魚貝系料理に強く、特にオイスターバーレストランが多く目に留まりました。有名な店は行列ができていたので、特に並ばずに済みそうなお店を選びました。(昔、観光地でとても有名なレストランの行列に並んだにも関わらず、全く美味しくなかった経験があったので、観光客の行列は不信になりました。地元住民もいる店を信用します。)魚貝類より肉派の私ですが、この牡蠣料理が今回の旅行でNo.1の美味しさでした!

f:id:USAKO6363:20190525171415p:plain

味付け焼き牡蠣、ジャンバラヤケイジャンサンドイッチ

 フレンチ・クオーターでは、薬局博物館に寄ろうとしましたが、店内が人で溢れていて酸素不足になっていそうだったので、断念しました。中心部にある州立博物館の前広場では、黒人若者がジャズ演奏をしていました。とても力強い音で迫力があり盛り上がっていました。州立博物館(Calbido)には、ルイジアナの歴史発展について展示されていました。

 近くのカフェの老舗(カフェデュモンド)で、有名なフランス菓子(ベニエ)が食べられるということで立ち寄ってみました。15時だったので、行列なら諦めようと思っていたところ、行列はできていなかったので、とりあえず店(オープンテラス部分)へ入り込みました。テイクアウトコーナーは、10人くらいの列を為していたので、店内で食べようとしましたが、テーブルに案内される様子はありません。空きテーブルがあったので、適当に座ってみたらスタッフがオーダーを取りに来ました。ベニエ1人前を頼むと、3個の粉砂糖まみれの四角ドーナッツがサーブされます。見た目とは裏腹に、熱々であっさりしていたのでペロリと食べられました。私は3個のベニエを二人でシェアしましたが、欧米人観光客は1人一皿頼んでいる様子で、テーブルがベニエだらけでした。チコリコーヒー、ベニエ1セット、コーラで11ドル(9ドル+チップ2ドル)でとても易しいお値段でした(会計は現金のみ)。庶民派老舗カフェという印象です。

f:id:USAKO6363:20190525175519p:plain

ベニエ一人前とチコリコーヒー

3.ブードゥー博物館

 ブードゥー教とは、ベナン、ハイチ、ニューオリンズで信仰されている民間信仰です。特徴として、儀式では生贄や呪術(黒魔術?)を行います。ニューオリンズでは、ブードゥー教に関するお土産屋が(博物館近辺に)非常に多く固まっており、この宗教を観光化していると感じました。

f:id:USAKO6363:20190526043124p:plain

ブードゥー博物館

現地情報:https://www.voodoomuseum.com/#page-top入場料:7ドル/人

 小部屋が二つあるくらいの小規模な博物館なので、30分もあれば観光できます。宗教関係アイテムがごった返しているイメージで説明文は少なかったです。ブードゥー教ニューオリンズに来て初めて知った知識に乏しい私からしたら、難しかったです。

今まで一切見かけなかった日本人観光客がこの博物館内にはたくさんいたので、日本で黒魔術が流行っているのか思いました。お土産屋では、100均で買えそうな手の平サイズの小さな人形(呪い?生贄?)が8ドルくらいしたので、7ドルは呪い料金なのかな?後で調べたのですが、本場の西アフリカベナンでは、本物の動物生贄だったり、剥製が売られているようなので、海と時代を渡ってマイルドなお土産になったのかと思いました。ベナンでは、ブードゥー教の祭典「エグングン」が年始に開かれるそうなので、機会あれば訪れたいです。

 

さて、観光の後はブルボン・ストリートへ!このストリートにジャズバー等が集中しています。ジャズだけでなく、ロック等色々なミュージシャンが演奏しています。ジャズバーでも、ジャズ演奏が始まるのが21:00~だったりと遅いケースが多いので、とりあえず周辺で夕食や一杯飲んだりして時間をつぶします。お酒には厳しいアメリカでも、このストリートでは、明るい内からお酒を飲んではしゃいでいる人が散見されました。でも、18時くらいになると警察が出動してくるので、はしゃぎ過ぎは要注意!

f:id:USAKO6363:20190526051328p:plain

左:ハンドグレネードとシャークカクテル 右:牡蠣料理とザリガニ

カクテルコップお持ち帰りOKのお店が多くて、かわいいお土産になりました。シャークカクテルは、サーブされる時にパフォーマンスもしてくれます。鮫の内側に血のような赤い液体を忍ばせておいて、透明の液体が入っているコップに鮫を突っ込んで「Caution! Cauation!」と叫んでくれて、楽しかったです。18時くらいになってもジャズ演奏しているお店は少なく探すのが大変(事前調査不足かも?)で、ようやく1軒だけ、見つけられました。テナーサックス演奏が素敵でした。

f:id:USAKO6363:20190526053123p:plain

左:ブルボンストリートのジャズバー 右:大道芸人

 20時あたりになれば、ジャズ演奏が始まるバーも多いかもしれませんが、明朝も早起きで長距離ドライブなので、ハシゴすることなく帰りました。もし、夜遅くまでニューオリンズに居ることができず、17時あたりから確実にジャズを楽しみたいというなら、ジャズクルーズや音楽だけを楽しむジャスハウス(17時~)をお申し込みすることをお勧めします。人気のため、当日申し込みは行列ができていました。

 

以上、ニューオリンズ観光でした。次の日は、ジョージア州方面へ向かいます。

アメリカ 旅行(南部~東海岸/ミシシッピ) May, 1, 2019

  1. ビックスバーグ
  2. コカコーラ博物館
  3. ミシシッピ陸軍博物館
  4. ケイジャン料理

 南部で愛されているというファストフード、「ワッフルハウス」で朝食を頂き、本日の長距離ドライブ(Jackson-Vicksburg-Hattiesburg-New Orleans)も頑張ります。周囲には、他にも多くのファストフード店がありましたが、ジャクソンではワッフルハウスが一番人気でしたよ。モーニング推しは、オールスターというパワー系セット(飲み物は追加料金)。デザートとしてサーブされたワッフルは、意外に軽めであっさりしていたので、完食できました。

f:id:USAKO6363:20190524075853p:plain

一押しメニュー オールスター

 

 

1.ビックスバーグ(Vicksburg National Military Park) 

 南北戦争当時、ミシシッピ川は南軍にとってのライフラインでした。北軍は、テキサス、アーカンザスルイジアナからの食料供給や軍隊補給を受けている南軍のライフラインミシシッピ川)を切断することで、南軍の戦争継続能力喪失を意図します。ミシシッピ川を切断しようとする際、ビックスバーグはどうしても攻略しなければならない要塞でした。そこにはミシシッピ川に面した高い崖の上にあり、川を一望でき、通過している船は全て丸見えのため、もし敵軍の船があれば漏れなく攻撃できます。また、沼地やバイユーに囲まれているため、陸上から攻めることも困難であり、自然の難攻不落要塞といえる地形です。南軍もこの土地の重要性を強く認識していたため、砲台を築く等要塞を強化します。そのため、北軍は攻略に苦戦し、ビックスバーグ方面作戦開始から陥落まで約10ヶ月(Oct. 1862-Jul. 1863)掛かりました。この陥落に続いて、ポートハドソンが陥落すると北軍は完全にミシシッピ川を掌握し、南軍は二つに分割されてしまいました。結果、戦局は大きく傾き、1865年の北軍勝利に繋がる戦いと評されています。

 私は、自然を利用した難攻不落要塞をぜひこの目で確かめたいと思い、訪問しました。

 

f:id:USAKO6363:20190524052808p:plain

ビックスバーグ国立軍事公園

現地情報:https://www.nps.gov/vick/index.htm  20ドル/車1台

 ジャクソンから30分程ドライブして、ビックスバーグに到着しました。駐車場に入る時に、入場料を支払います。駐車場のすぐ側にビジターセンターがあり、ここでビックスバーグでの戦いを展示物やシアターで勉強します。展示物は一部屋にまとめられており、ボリュームは小さいですが、当時の兵隊や市民の様子を表現した蝋人形が多く展示されており、臨場感がありました。シアターは、客の様子を見て適当に始めているようでした。シアター案内がスタッフの口頭で知らされるので、展示物やお土産を見ていれば始まると思います。 上映時間は20分くらい。当時の兵隊や市民目線が再現されており、分かりやすいです。


f:id:USAKO6363:20190524055934j:plain

ビジターセンター 包囲戦での南軍兵士

 

 ビジターセンターの後は、駐車場入り口正面のゲートから、戦場跡をドライブで周ります。観光ポイント(砲台跡や合戦した場所等)が約15個、記念碑が約25個、それに加えてカイロ博物館があり、全てじっくり見ていたら半日~一日かかるのではないかと思います。

f:id:USAKO6363:20190524060650p:plain

ビジターセンター向かいのドライブコース入り口

 

f:id:USAKO6363:20190524062935p:plain

上:砲台 左下:記念塔 中下:イリノイメモリアル 右下:グラント指揮所エリア

 グラントは、南北戦争通して活躍して昇進を重ねますが、特にビックスバーグ攻略作戦での優れた指揮能力をリンカーンに認められ、翌年には北軍総司令官に任命されます。公園には上写真の右下のように彼が指揮した跡地も保存されており、50ドル札と景色を合わせて見れば、当時彼が指揮していた様子を想像できますよ。

 ドライブコース半分に差し掛かったあたりに、U.S.S.カイロ博物館があります。U.S.S.カイロは北軍の河川用砲艦であり、南北戦争中はミシシッピ川流域戦で活躍しましたが、機雷掃海中に南軍の義勇兵によって起爆され沈没しました。1956年に発見され、現在はビックスバーグで保管されています。船は屋外に展示されていて、船の甲板?も歩けるようになっています。また、右側に小さな博物館も併設されています。

f:id:USAKO6363:20190524084630p:plain

U.S.S. カイロ

 カイロ博物館の先のフォートヒルからは、ミシシッピ川を間近で一望できました。これなら、こそこそ通過してもばれてしまいますね。両軍がこの地を巡って激しい争いをしたのも納得です。

f:id:USAKO6363:20190524085424j:plain

フォートヒルから

 

2.コカコーラ博物館

 ビックスバーグの中心街は、レンガ造りの建物で歴史的市街地(Historic Downtown)とされています。その一角に、コカコーラ博物館(ビーデンハーデン キャンディー カンパニー)があります。コカコーラ自体の発祥はアトランタですが、このお店は瓶詰めコカコーラの発祥の地です。当初の販売形式は、ソーダファウンテンからのコカコーラ提供だったため、お店に行かなければ飲めませんでした。コカコーラの人気が博し需要が高まる中、ビーデンハーデン キャンディー カンパニーの店主は、飲みたい時にいつでも飲めるように瓶詰めコカコーラを開発しました。これによって、遠隔地の人まで商品が届けられるようになり、コカコーラは拡大しました。瓶詰めによっ、てコカコーラが世界に羽ばたいたといっても過言ではないのです。私は、コカコーラ(ゼロ)の愛飲者なので、ぜひ訪問したいと思っていました。

 

f:id:USAKO6363:20190524091451p:plain

ビックスバーグ コカコーラ博物館

 現地情報:https://www.visitvicksburg.com/biedenharn-coca-cola-museum-(1890)

 見学料金:3.5ドル/人

 入り口すぐのカウンターのスタッフに入場料を支払い、建築物1階部分を一周見学します。30分程度で見られました。店内は、1890年代のディスプレイでタイムスリップしたようです。特にレジスターが素敵です。

 最後に、受付で瓶詰めコカコーラを購入、いつもよりまろやかで美味しく感じました。缶よりビンのコーラの方が美味しい説は昔から有名ですね。

f:id:USAKO6363:20190524173255p:plain

Biedenharn Candy Company

 次は、ビックスバーグから145マイル(約235km)ドライブしてハーティスバーグへ向かいます。途中、ハイウェイで交通事故発生のため大渋滞になっていたので迂回経路で下道を走りました。下道は何もない草原を駆け抜けるだけで、たまに謎の大きな芸術作品のようなものがあったりしました。休憩スペースは見当たりませんでした。長距離下道を走る事があれば、お手洗いは先に済ませた方が良いです。

 

3.ミシシッピ陸軍博物館 

  ミシシッピ陸軍キャンプは、独立戦争で活躍した政治家・軍人であるIsaac Shelbyにちなんでシェルビーとも呼ばれ、ミシシッピ軍の歴史200年に係る展示品を所有しています。戦時中は、ここで徴兵人員が戦地に行く前の訓練をしていました。

f:id:USAKO6363:20190524175104j:plain

Isaac Shelby

現地情報:https://armedforcesmuseum.us/  日曜日休み  無料

 博物館は陸軍キャンプ敷地内にあるので、まずはキャンプの守衛に博物館見学の旨を伝えて、身分証を見せ通過します。ミリタリー敷地内は、外に比べて制限速度が低く設定されている事が多いため速度に注意します。博物館は1Fだけですが、独立戦争~現在に至る戦争まで展示されていて、丁寧に見学すると1-2時間掛かります。屋外には、退役した戦車、ヘリコプター、大砲が豊富に展示されています。屋外展示は特に時間制限がないので、時間に余裕が無いときは屋内展示を優先しましょう。 

f:id:USAKO6363:20190524181329p:plain

ミシシッピ陸軍博物館

  WWⅠの展示コーナーは塹壕を模していて、当時使用された武器等が展示されていました。塹壕の中での近接戦では、トレンチナイフ(塹壕小刀)を使用します(左上)。また、ドイツ毒ガス攻撃の後に、英軍がカナリアを使って毒を探知していました(右上)。第二次世界大戦では、アメリカ女性軍人が誕生しました(左下)。お腹が空っぽのヘリコプター(右下)。

 また、第二次世界大戦中は、パープルハート部隊として有名な442連隊の日系アメリカ人が、キャンプ・シェルビーで訓練している写真の展示もありました。この地で訓練した後に、ヨーロッパ激戦地へ赴いたのです。

 

4.ケイジャン料理

 翌日はニューオリンズ観光のため、ルイジアナへ向けドライブします。ニューオリンズ中心部に近付くほど、反対車線は車が増えていき帰宅ラッシュ時間で大渋滞でした。 ルイジアナといえばケイジャン料理!私は、週1ペースで食べている程のケイジャン料理好きで、本場がとっても楽しみでした。早速、ニューオリンズ到着後に夕食で頂きます。このお店は、カウンターで量り売りされています。店内には、食べるスペースもあります。ザリガニが採れるシーズンになると、本場ケイジャンでは冷凍ではなく新鮮なザリガニを食べられます。初めての新鮮なザリガニは、身がプリプリ、臭いもなく非常に美味しかったです。 味付けはとてもあっさりしていて、辛味がありました。地元の方もお買い物に来ていて、大人気のお店でした。

 

f:id:USAKO6363:20190524184750p:plain

ザリガニ、えび、ソーセージ、サラダ

 f:id:USAKO6363:20190530081927p:plain

以上、ビックスバーグとハティーズバーグの観光でした。明日は、ニューオリンズ一日観光です。

アメリカ 旅行(南部~東海岸/ミシシッピ) April, 30, 2019

  1. ローワンオーク(Rowan Oak)
  2. ミシシッピ州議事堂(Mississippi State Capitol)

 

1.ローワンオーク(Rowan Oak)

最初の観光地は、アメリカの偉大な作家ウィリアム・フォークナーが生涯の大半を過ごした自宅です。その名の通り、オークに囲まれた敷地にあります。周辺は、ミシシッピ大学や閑静な住宅街です。

1840年、この土地にアイルランド系移植者が古代ギリシャ復興建築様式の邸宅を建築し居住しましたが、空き家になった後、1930年にウィリアムが家を購入しました。"The Bailey Place"として知られていましたが、平和と安全の象徴であるローワンツリーにちなんで、彼は"Rowan Oak"と名づけ代えました。ウィリアムはローワンオークやその土地柄に魅了され、そこは彼の現実と想像の世界となりました。彼の書物は、インディアン、逃亡奴隷、身の回りの人等によってインスパイアーされ、それに近代派と保守派に引き裂かれた南部の時代の彼自身の記憶が織り交ぜられています。ローワンオークで執筆された多くの本がピューリッツァー賞や全米図書賞を受賞し、1949年には彼自身がアメリカ現代小説に対して強力かつ独創的な貢献をした人物として、ノーベル文学賞を受賞しました。偉大な業績を残した神聖な場所を訪問する事ができ幸甚です。

 

現地情報:https://www.rowanoak.com/ 入場料は12歳以上5ドル/人 月曜日休み    

駐車場入り口には目立たない看板があり、狭く舗装されていない林道に侵入します。頑張って10台入れるかどうかの駐車場でした。正午に到着し、車は1台停まっている状況でした。

f:id:USAKO6363:20190523054457j:plain

自然いっぱいの駐車場

駐車場から1分ほど歩いて白い2階建ての家が木々の間に見えました。家の中に入ると、お姉さんに学生かと聞かれましたが、違うので入場料を支払い、見学しました。ミシシッピ大学生だと無料になるようです。というのも、この敷地と家は、ウィリアムの娘ジルによって、1972年ミシシッピ大学に寄付されており、現在は大学に管理されているのです。

屋内では、書斎、図書室、応接室、ダイニング、キッチン、寝室等を見ることができます。書斎の壁には、W受賞(ピューリッツァー賞と全米図書賞)した「A Fable(寓話)」のアウトラインが彼の自筆で書かれており、彼が今でもその部屋に生きているように感じられ興奮しました。応接室には日本人形らしきものが飾られていました。彼は、戦後長野を訪問しているので、所持していても不思議ではないですが、お客様を通す部屋に飾られていたので、日本人ながら懐かしく嬉しかったです。また、音楽部屋や絵画部屋も備えており、芸術を嗜んでいた事が窺えます。

屋外では、庭や燻製所、召使宿舎、馬小屋等の建物外見を見学できます。自然に囲まれてほのぼのしていますが、蛇が出現したので気を抜かないほうが良いです。

観光時間は1ー2時間程度でした。カメラ禁止マークがあったので、手前の石碑だけ

f:id:USAKO6363:20190523050538j:plain

 

オクスフォードから二時間程ドライブして、ミシシッピ州都ジャクソンに向かうハイウェイの途中で遅めのランチをしました。何となく、とりマークに引き寄せらて入った店ZAXBY'Sは、南部中心に展開しているお店でした。南部料理代表格は、やはりディープフライドチキンです。フライドチキンとZAXBY'SサラダのZALADを頂きました。ファストフード店の部類だと思いますが、サラダ系メニューが充実していてヘルシーだと感じました。地域限定の店なので、店舗が全土に拡大すると良いです。

f:id:USAKO6363:20190524172831p:plain

とりマーク

f:id:USAKO6363:20190523051211j:plain

Zaladセットとフライドチキンセット

f:id:USAKO6363:20190523043726j:plain

ZAXBY'Sがある州はイケてる

ジャクソンはビックスバーグへの中継地点の宿場だったので、特に観光予定はしておりませんでしたが、1時間余裕があったので中心部へ行きました。ジャクソンに議事堂(Capitol)は旧と現の二つあり、ジャクソンで最も古い建築物であり歴史的な決定(連邦議会離脱等)が成されてきた旧Capitolに行きたかったのですが、グーグル目的地設定を間違えて現議事堂に到着しました。

 

2.ミシシッピ州議事堂(Mississippi State Capitol)

現行の州議事堂は、1901-1903に掛けて元州刑務所址に建設されました。建築様式は、当時流行していたBeaux Arts Styleで、とても豪華なスタイルです。

f:id:USAKO6363:20190523055124p:plain

ミシシッピ州議事堂 外観

現地情報:https://www.legislature.ms.gov/Pages/History.aspx

入場料:無料 土日休み ガイド付きツアーもあり

敷地内の駐車場は無料ですが、職員用駐車場が多いのでブロックに注意してビジター用に駐車します。正面から入場すると、受付の女性にセルフツアーと言えば、説明書を頂けます。意外に日本語バージョンもありました。Capitolバッジもおまけで頂きました。まずは、エレベーターで最上階4Fまで行きます。エレベーターも古い造りで、遅いですが味があります。訪問者は議場(上院会議場は東側、下院会議場は西側)を4Fから見学できます。壁には大理石を使用し、机には彫刻が施されている等の芸術的な内装で、特に天井のステンドグラスが美しいです。このような場所なら、議員も誇りに感じて、モティベーションが上がり居眠りなんてできないかも!?

f:id:USAKO6363:20190523045218j:plain

ミシシッピ州議事堂 下院会議場

その他、階段や円形広場等が力強く美しいデザインで見所満載でした。また、地下には子供たちの絵画が展示されていましたが、共通して自由や人権を訴えるような絵だったので、そういう課題で描いたのだと思います。かなり、政治的な絵であり、子供たちも絵を通して政治に参加しているのだと感心しました。

見落としていたのですが、屋外に自由の鐘レプリカが置かれているようです。1950年に合衆国財務省から各州と準州に展示するよう渡された55個レプリカの一つです。その他、WWⅠで使用されたドイツ製大砲や戦艦ミシシッピ号の船首についていた船首像等も置かれているとパンフに書いてあります。ご関心ある方は、訪問時に見落とさないで頂ければ幸いです。

 

ジャクソンも観光施設がたくさんあり魅力的な街です。先に述べた旧議事堂や博物館レベルの調度品を有する知事公邸に訪問できなかったことは心残りです。また機会があれば訪れたいです。

 

以上、ミシシッピのオクスフォードとジャクソン観光でした。明日は、ビックスバーグ、ハティーズバーグを観光し、ニューオリンズへ向かいます。

 

 

 

 

アメリカ 旅行(南部~東海岸/アトランタ~ミシシッピ) April, 30, 2019

 

  1. アトランタ空港
  2. レンタカー
  3. 買出し
  4. 出発、ハイウェイ


1.アトランタ空港

今回の旅はジョージア州アトランタ空港から始まります。

アトランタ空港は、世界最大級クラスであるデルタ航空会社のハブ空港で、世界一忙しい空港とも言われてます。到着後はレンタカーを借りる行程ですが、行き当たりばったりで何とかなるだろう精神の私は、早速迷子になりました!とても広大な空港のため、ターミナル間の移動はプレイン・トレイン(Plane Train)という電車でします。出口は国際ターミナル(右)と国内ターミナル行き(左)のどちらかで、どちらにもレンタカーマークがあるので、二者択一。レンタカーを使うのは外国から来た人だろうと信じ、国際ターミナルへ向かうも、レンタカーの案内が全くない。インフォメーションの女性に尋ねると国内ターミナルに行けと言われました。レンタカー予約表を改めて確認すると、スカイ・トレインに乗るよう指示されているだけで、プレイン・トレインに関しては言及されていませんでした。

 

f:id:USAKO6363:20190522073523j:plain

Domestic Terminalへ逆戻り

 


よく分からないままインフォメーション女性を信じて反対方向へ戻り、国内線ターミナルで下車すると、スカイ・トレインの案内板を発見!二回も電車に乗るのですね。

 

2.レンタカー

空港を出て目前のスカイ・トレインに乗車し、レンタカーセンター駅で下車します。4階部分が駅となっています。

f:id:USAKO6363:20190522071631j:plain

アトランタ レンタカーセンター駅ビル

 

複数のレンタカー会社が入っており3階、2階にレンタカーの窓口があります。そのビル横にレンタカー用立体駐車場があります。空港も大規模クラスなら、レンタカーショップもビルクラスになりますね。結局、アトランタ空港到着からレンタカーを借りるまで、1時間を要し、本日(4/30)のスケジュールが懸念されます…

窓口で予約確認し、通用橋を通って隣の立体駐車場へ向かいます。そこで、また車受け渡しの受付を済ませ、ようやく出発できます。今回利用するレンタカーは、ラムトラックです。長距離運転するので、強そうなアメ車を選びました。というよりも、レンタカー比較サイトで車を選ぶ際、何故かトラッククラス(エンタープライズ)がコンパクトカーの次に安価だったのです。人生で初めてのトラック運転に挑戦です。この車でフィラデルフィアまでドライブします。


f:id:USAKO6363:20190524171348p:plain

レンタカー ラムトラック(ダッジ

 3.買出し

アメリカ旅行をする時はいつも、最初に最寄りのウォルマートへ行きます。飛行機では運べない物を現地調達(水、シャンプー等)するためですが、ウォルマートを選ぶ理由は、全米どこにでもあるし、販売品も配置もほぼ共通しているので効率よく買い物できます。また、ウォルマートのグレイズドドーーナッツはとっても美味しいのです!食べすぎは注意!ドーナッツ食べ過ぎと夜な夜なフライトの寝不足で久々に口内炎になり、以後1週間くらい悩まされ辛かったです。旅行の外食では、栄養偏り気味になりがちです。特にハイウェイ沿いのレストランはファストフード店ばかりです。そのため、私は旅行する時は、粒状青汁スティックを携行します。効果はよく分かりませんが、気休めになります。

f:id:USAKO6363:20190524171709p:plain

ウォルマート ドーナッツ 

 

4.出発、ハイウェイ

さぁ!アメリカ長距離ドライブの始まりです。アトランタから340マイル(5時間)かけてミシシッピオクスフォードへ向かうぞ。グーグルナビを開始すると、到着予定時間が想定より1時間早い。おや?

なんと、ジョージアアラバマで1時間時差があったのです、さすが広大なアメリカ。ということで、空港での迷子1時間遅延を取り戻せそうです。良かった~

アトランタ中心部は交通量が非常に多く、特に朝はアトランタへ向かってくる道は凄まじい渋滞です。4車線に動かない車がびっしり。しかも多いがゆえに交通事故も頻繁にあります。私は反対方向のため、順調に進めました。平日午前中にアトランタへ向かうのは避けることをお勧めします。

ハイウェイを使ってアラバマ州を通過、最初の目的地ミシシッピ州へ向かいます。アメリカのハイウェイは無料なので、旅行者にとってもかなり有難いです!ハイウェイには、日本の高速道路パーキングエリアPAのようなハイウェイに付随している休憩所(レストエリア)はたまにしかない(サービスエリアSAくらいの頻度でしかなかったイメージ)です。代わりに一旦ハイウェイを出たところにガソリンスタンド、モーテル、ファストレストランが固まっているエリアが頻繁にあり、トイレ休憩はガソリンスタンドです。5時間運転は流石に厳しいので、ちょうどミシシッピに突入したところで、レストエリアを利用しました。場所も良かったのか、ようこそ!という雰囲気の場所で、ミシシッピ観光案内所を兼ねているようでした。エルヴィス・プレスリー生誕の地テューペロ(Tupelo)の近くでもあり、等身大パネルがありました。また、パネル前に立ち尽くしていると、スタッフにコーヒー飲む?と聞かれ、お金払うのかどうなのかなと思いましたが、フリーで頂けました。嬉しい!

f:id:USAKO6363:20190522115014j:plain

Elvis Presley

f:id:USAKO6363:20190524171412p:plain

フォントが美しい

f:id:USAKO6363:20190530081304p:plain

 次回はミシシッピを観光しましょう。

 

 

アメリカ 旅行(南部~東海岸/序文) April-May, 2019

今回、初めてアメリカメインランドへ行こうと思い立ち、旅のテーマをアメリ南北戦争としました。親米の日本のはずが、南北戦争に関する書籍は他地域史に比べ乏しく、その研究は盛んではないようです。これは、現地調査に行く甲斐があるなぁ…!

その他、アメリカ建国や戦争に関わる博物館へも訪れました。また、ご当地グルメも紹介してます。訪問場所は以下の通りです。次回から詳細を段階的に作成して参ります。

《訪問場所》

1.ミシシッピ州

  • ローワンオーク(Oxford/Rowan Oak)
  • ミシシッピ州議事堂(Jackson/Mississippi State Capitol)
  • ビックスバーグ国立公園(Vicksburg)
  • ミシシッピ陸軍博物館(Hattiesburg/MisStrusburgsissippi Forces Museum)

2.ルイジアナ州ニューオリンズ

3.アラバマ州モンゴメリー

4.ジョージア州コロンバス

  • 国立歩兵博物館(The National Infantry Museum)

5.テネシー州チャタヌーガ

6.バージニア州

7.ワシントンD.C.

8.ペンシルバニア州

9.ニューヨーク州