アメリカ 旅行(南部~東海岸/ワシントンD.C.) May, 8, 2019

 

  1. アーリントン国立墓地
  2. リンカーン記念堂
  3. スミソニアン国立自然史博物館
  4. ホロコースト記念博物館

 

1、アーリントン国立墓地(Arlington National Cemetry)

 南北戦争戦没者のための墓地として築かれました。その後は、(独立戦争の含む)、WWⅠ、WWⅡ、朝鮮戦争ベトナム戦争戦没者やテロ犠牲者等が祀られています。無名戦士の墓地は、365日24時間天候に関わらず、儀仗兵によって警衛されています。

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現地情報:https://www.arlingtoncemetery.mil/#/ 無料

 墓地は、朝早く(8:00)から開園するため、開園時間に入場できるようモーテルから徒歩で向かいました。途中、海兵隊記念碑を通過しました。硫黄島の戦いでのアメリ海兵隊星条旗掲揚の写真を元に作成され、1954年11月10日に除幕されました。

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 海兵隊記念碑からアーリントン墓地へ向かうと、(正門ではなく)通用門が最寄りのゲートになります。簡易なセキュリティーチェックを受けました。儀仗兵の交代式を拝見したく、セキュリティースタッフに場所を伺うと、「まっすぐに進んで左に進むだけ」と簡単なルート説明だったため、近いものだと思っていたら、なかなか辿り着けません。とうとう、グーグルマップ案内(目的地をThe Tomb of the Unknown Soldierに設定)に頼ってようやく辿り着きました。墓地は非常に広範囲で、道案内看板も見当たらなかったので、グーグルマップ経路案内が便利です。(正面ゲートから入れば、ガイドツアー等にも参加できるようです。)

  無名戦士の墓は、通用門から30分掛かって辿り着けました(正面ゲートからは15分程度)。儀仗兵交代式は、4月~9月は30分、10月~3月は1時間おきに実施されます。開園後最初の交代式(8:30)にちょうど到着できました。とても静かな場所のため、近くに寄ってようやく儀仗兵を発見できました。観光客に向けた式ではないため、特に「今から交代しますよ~」というアナウンスはなく、指揮官が静かに登場して交代式が始まります。見物人は、私の他は2名(一眼レフカメラマンと怪しげな男性)しかいなくて、静寂に包まれた中、交代式を拝見できました。今までに日本の儀仗兵を数回拝見する機会がありましたが、それと比較してもアーリントンの儀仗兵は非常に訓練されていることが分かりました。各挙動が非常に美しく、また、指揮官と兵士の歩調、それに伴う音等の斉一性はパーフェクトで感動しました。小銃もピカピカに整備されてます。

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交代前は銃点検

 10分程度で交代式が終わったと思いますが、帰る途中に多くの団体観光客(特に修学旅行生)とすれ違ったので、9:00~の交代式は見物人多数になると思います。この後は、ワシントンD.C.方面に徒歩で向かうため、正門から出ました。正門にはビジターセンターがあり、戦争に関する小規模なギャラリーもあります。ここから団体客が多く入場するため正門セキュリティーは混雑していました。

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修学旅行生が非常に多い!

2、リンカーン記念堂(Lincolon Memorial)

 ワシントンD.C.ナショナルモールの西端に位置してます(アーリントン寄り)。南北戦争後の1867年にリンカーン大統領の記念碑建設計画が始まり、1922年に除幕されました。リンカーン大統領は、奴隷州の拡張に反対したため南部諸州の反発を招き、アメリカ合衆国を二分する南北戦争に突入しましたが、北軍を指揮して勝利へ導きました。今では最も偉大な大統領の1人とされています。

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現地情報:https://www.nps.gov/linc/index.htm 無料

 ナショナル・モールにある施設としては珍しく、セキュリティーチェックなしで入場できます。テロ専門家曰く、このような場所が一番テロの標的にされやすいという事で、周囲の警戒は絶やさないよう心掛けました。10分程で見られました。

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ワシントン記念塔

 リンカーン記念堂からナショナル・モールを眺めると絶景です。リフレティング・プール(池)には、その名の通りワシントン記念塔が反射してます。映画フォレスト・ガンプの、主人公と幼馴染の再会シーンが蘇ります。

 ※ワシントン記念塔は改修中で登ることができませんでした。

 

3、スミソニアン国立自然史博物館(Smithsonian Natural History Museum)

 植物、動物、化石、鉱石、岩石、隕石の標本や文化工芸品など、総数にしておよそ1億2千5百万個を超えるコレクションを誇る、国立の博物館です。映画ナイトミュージアムの舞台にもなりました。

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現地情報:https://naturalhistory.si.edu/  無料 

 人気博物館のため、Constitution Ave.沿いの入り口から入場しました。こちらから入場すると地下1階からスタートになります。地下は、鳥コーナーです。

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生き生きとした鳥たち

 1階には、動物、人間の進化、海洋生物コーナー等があります。


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生き生きとした哺乳類

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ホモ・フローレシエンス

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ニモ

 2階には、虫、骨、マミー(エジプト)、鉱石(宝石)等があります。虫コナーは子供に大人気!あちこちで「オーマイガー(やばい)!」と子供たちがはしゃいでいました。

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骨の標本が意外におもしろい

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オーマイガー

 

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最近の研究では、恐竜は毛が生えている

 

4、ホロコースト記念博物館(United States Holocaust Memorial Museum)

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現地情報:https://www.ushmm.org/  無料

 常設展の見学は、混雑を回避するため人数制限しており、整理券を入手しなければなりません。セキュリティーチェックを通過した後、インフォメーションカウンターに赴き整理券を入手します(オンラインでも1ドルで予約可能)。空きがあればすぐに見学できますが、待ち時間が発生しても常設展以外の展示コーナーを見学して時間を過ごせます。

 印象に残ったのは、ユダヤ人がナチ党に迫害されている時代のアメリ世論調査の展示で、その一例ですが、迫害問題に関与すべきではないという意見が大多数だったのです。世論調査結果はその他にも多数展示されていましたが一貫して無干渉意見が強かったです。アメリカ大統領トランプ氏が「世界の警察を辞める」なんて発言していたから、アメリカは”世界の警察”とか”他国によく干渉する国”と思いきや、アメリカの歴史は独立戦争以来のワシントン、トーマス・ジェファーソンの提唱した孤立主義思想から始まり、WW2前でも今でも国民にもよく浸透しているのが分かりました(だから無干渉主義のトランプに同調したのか)。アメリカ国内でも太平洋戦争時に日系人をキャンプに強制収用していたことも事実ですし。ホロコースト問題は、ナチスだけ、もっと言えば、この時代だけではなく、今も尚世界でなくらない問題なのです。こうした問題(イジメも含むのでは)を他人事で済ませている人が多数な限り、大量虐殺や迫害問題はなくなることはないのだと思いました。

 その他、博物館にはアメリカ軍によるナチス収容所の解放映像等が複数展示されており、貴重な資料を見る事ができました。

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日系人をキャンプに収容する記事

  

 以上、ワシントンD.C.2日目観光でした。明日は、ゲティスバーグとハティスバーグを訪問します。